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顧客の声なきプロダクト開発は、失敗する


プロダクト開発

「このプロダクトは本当に顧客のニーズを捉えられているのだろうか?」という悩みは、プロダクト開発の経験者であれば誰もが一度は通るものではないでしょうか。自分たちでは「いいアイデアだ!」「欲しい人がたくさんいるはず」と信じていたものが、市場に出してみたらお金を払ってもらえるほどの価値はなかった、という声をよく聞きます。デザインスプリントリサーチ(DSR)は、そのような苦い経験がある人にこそ、知っていただきたい手法です。


目次


「顧客中心」「顧客起点」「カスタマーサクセス」という言葉が浸透し、新規事業開発やプロダクト開発にユーザーリサーチを導入する企業が増えてきました。実際に、プロダクトを市場に出す前後に、その評価・改善のために顧客の声を聴くシーンは増えています。

一方で、プロダクト開発の初期段階から「顧客となる人はどんな人か?」を徹底的に考え抜き、想定顧客の生の声を聴いて、開発に活かしている企業はまだあまり多くありません。


わたしたちは、アイデアの種を生み出した時から、実際にそのプロダクトを市場に出すまでの間に何度も何度も想定されるユーザーの声を聞いて、改良していくことが重要だと考えます。


“そんなことわかってるよ”と思われる方も少なくないでしょう。ただ、頭で理解していても、実際にプロダクト開発の現場に入ると、これを実践している企業は少ないのです。


そもそも論になりますが、一部のメーカーやWEBサービスの事業者を除くと、新規事業、新商品の開発を頻繁にやっているよ、という会社はあまり多くありません。

そのため、プロダクト開発に想定顧客やユーザーの声を活かしたいと思っても、どのタイミングでどのように活用すればよいかわからない、という声を多く聞きます。


デザインスプリントリサーチ(DSR)では、アイデアの種が生まれた時、まだプロダクトの形にもなっていない時から、ユーザー像の仮説を立て、その人に聞いてみるという手段を取ります。ユーザーの声を聴くことなく、ただ遠くから眺めているだけで、必要とされる商品が作れるわけではないからです。


もし仮に、あなたの会社で、「スマートフォンで音楽が聴ける新しいアプリを作ろう」というアイデアが出たとします。あなただったらまず何をするでしょう。


アンケートで、スマートフォンの音楽アプリの利用状況を取り、年代別に既存アプリの利用比率を出してみて、低そうなところから攻めていこうと考えるかもしれません。あるいは、一番利用率が高い年代(おそらく10代~20代)をターゲットに拡大していくのがセオリーだとおっしゃるかもしれません。

いずれにせよ、市場を俯瞰的に見て、セグメントを定義し、もっとも可能性が高そうなところにターゲットを絞り、そこに「アイデア仮説」の質問をすると言うアプローチが王道だとされる方は少なくないでしょう。


そのようなアプローチで、本当に必要とされる音楽アプリを作ることができるでしょうか。すでに市場には多くの音楽アプリが乱立しています。私たちの経験では、答えはノーです。市場をいくら遠くから眺めても、売れる商品が浮かび上がってくるわけではありません。


では、まだ商品のアイデアも出ていないのにどうしたらよいのでしょう。デザインスプリントリサーチ(DSR)は解決策の一助になると考えています。ではDSRとはどんな手法なのでしょうか。



デザインスプリントリサーチの流れ

デザインスプリントリサーチ(DSR)とは、顧客の悩みや困りごとをベースにアイデアを出し、想定顧客の声をもとに3ステップでアイデアの解像度を高めるプロダクト開発の手法です。以下の3ステップによって、アイデアの仮説構築から仮説検証までをサポートします。


最初の「アイデア創発」では、想定される顧客(人)の「悩み」や「困りごと」にフォーカスしてプロダクトの原型となるアイデアを出します。その際、考えるための土台やフレームワークは提示されますが、アイデアは自由に発想します。「自由に発想せよといわれても・・・」と困惑される方もいらっしゃるでしょう。でも、安心してください。アイデアを出すための様々な工夫がありますので、プロジェクトに参加される方は、これまでの知識・経験や周囲の声、ご自身の悩みなどからアイデアを出すことができます。


ステップ2「プロトタイプ制作」では、ステップ1で、メンバーの集合知から選ばれたアイデアを形にします。形にするといっても、まだ生まれたてのおぼつかないアイデアです。プロトタイプを作ることに終始するのではなく、そのアイデアの本質的な価値が何かをあぶり出すことに力を注ぎます。ただし、ステップ3「仮説検証インタビュー」でしっかりと評価してもらうためには、アイデアの価値を明確に伝えられるもの(コンセプトシート)を作る必要があります。


ステップ3「仮説検証インタビュー」では、ここまで作り上げてきた「アイデア仮説」を、想定される顧客像に提示して、直接意見を聞きます。この際、プロトタイプを評価してもらうことも大切ですが、それよりも「想定される顧客に」「どんな困りごとや解決したい状況」があるのかを聴き取ります。本質的な悩み、夜も眠れないくらい深刻であったり、お金を払ってでも解決したい「悩み」や「困りごと」が何かを探り当てることがとても重要です。


では、「デザインスプリントリサーチ(DSR)」は、一般的な「デザインスプリント」とどう違うのでしょうか。一言でいうと、アイデアの「仮説検証」に重きを置いているのがDSRです。プロダクトのアイデアを出す際は、大きく分けて「仮説構築」と「仮説検証」のフェーズがあります。どちらもとても重要なフェーズですが、DSRは「仮説検証」に力を入れています。仮説は文字通り「仮りの説」にすぎません。検証と見直しを繰り返すことで、アイデアの精度を高めることができるのです。DSRでは、「誰の」「どのような悩み・困りごと」に「どのような価値」を提供するのかを見極めるために、上記の3ステップを何度も繰り返すことを推奨しています。


ご興味のある方は、ぜひ以下の資料をご覧ください。


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